フィラリア予防は春から始める——ふくとあんの毎年4月の採血と投薬

毎年4月になると、ふくとあんを連れて動物病院に行く。目的はひとつ、フィラリアの血液検査と予防薬のスタートです。

これが我が家の春の恒例行事になってもう何年も経ちます。最初はよく分からないまま獣医さんに言われた通りにやっていたけれど、今は「なぜ春なのか」「いつまで続けるのか」を理解した上で動けています。この記事では、私がわかってきたことを飼い主目線で整理します。

フィラリアとは何か

フィラリア(犬糸状虫)は、蚊を介して犬の体に入り込む寄生虫です。感染した犬を蚊が吸血し、その蚊が別の犬を刺すことで幼虫が移ります。

体内に入った幼虫は成長して、最終的に犬の心臓や肺動脈に寄生します。そこまで進行すると、心臓や肺に大きな負担がかかり、咳・疲れやすさ・腹水などの症状が出てきます。重症化すると命にかかわります。

怖いのは、初期症状がほとんどないことです。感染しても、しばらくは外見から気づけません。だから定期的な検査と予防が大事になります。

なぜ「春から」始めるのか

フィラリア予防薬について、最初に私が誤解していたのは「蚊を防ぐ薬」だと思っていたことです。実際は違います。

予防薬は、体内に入ってしまった幼虫を「成長する前に駆除する薬」です。蚊に刺されること自体を防ぐわけではなく、刺された後の幼虫を始末するしくみです。

この仕組み上、予防薬は「蚊に刺された1〜2ヶ月後の幼虫」を対象にします。つまり今月飲む薬は、1〜2ヶ月前の蚊に刺されたときの幼虫をやっつけている計算になります。

だから、蚊が出始める前の春(4月ごろ)から飲み始めることで、最初の蚊が出た時点からすでに「保険がかかっている」状態を作れるのです。夏になってから始めると、最初の数ヶ月分の感染リスクがカバーできません。

春の受診フロー:採血→確認→投薬スタート

予防薬を始める前には、血液検査を受けます。これは「すでにフィラリアに感染していないか」を確認するためです。

もしすでに感染している状態で予防薬を飲ませると、体内の虫が一度に死んで、それが逆に体に悪影響を与えることがあるからです。だから感染していないことを確認してから、投薬をスタートさせます。

我が家の毎年のフローはこうなっています。

  1. 4月初旬に予約を入れる
  2. 血液検査(採血5分ほど)
  3. 数日後に結果確認(「フィラリア陰性」が確認できたら)
  4. 予防薬の処方を受ける
  5. その月から月1回の投薬開始

ふくは採血のとき比較的おとなしいのですが、あんは針が近づくとぴくっと体が動きます。終わった後のおやつが定着したので、今は「採血=おやつ」の流れができています。

投薬はいつまで続けるか

フィラリア予防薬は、蚊のいる季節を通して毎月続けます。最後の蚊が出る時期から1〜2ヶ月後まで飲み続けるのが目安です。

日本の多くの地域では、4月〜12月の9回分が一般的です。ただし、地域によって蚊の活動時期は変わります。南方の暖かい地域では期間が長くなり、寒冷地では短くなることもあります。具体的なスケジュールは、かかりつけの獣医師に確認するのが一番確かです。

投薬のタイプは、月1回の飲み薬タイプ、皮膚につけるスポットタイプ、年1回の注射タイプなどがあります。我が家はフィラリア予防とノミ・ダニ予防が一緒になったタイプを選んでいます。一度に両方できるのが便利で、飲み忘れも減ります。

散歩時の蚊対策:投薬と並行してできること

予防薬は月1回の飲み薬で保護されますが、蚊に刺される回数を減らすに越したことはありません。特に夕方〜夜の散歩で蚊が多い時期は、スプレーを使っています。

天然成分のペット用虫よけは、処方薬の代わりにはなりませんが、散歩中の蚊への接触を補助的に減らす目的で使っています。ふくとあんに吹きかけてから外に出るのが春〜秋の習慣になりました。

ノミ・ダニについては、首輪タイプを補助的に使っています。

処方のノミダニ薬と重複しないよう獣医さんに確認の上で使用しています。つけ替えのタイミングが分かりやすいのと、散歩中の草むらでのノミダニ付着を多少防いでくれる感覚があります。

もし感染してしまったら

フィラリアは、感染後の治療が非常に難しい病気です。成虫になった段階での治療は、犬への負担も大きく、完治しない場合もあります。

だからこそ、「予防」が最も重要です。予防薬を毎年きちんと使えば防げる病気です。これほどはっきりした「防ぎ方がある病気」は、実はそう多くありません。

もし「去年は飲ませていたけど今年は忘れていた」という場合は、すぐに動物病院に相談してください。血液検査の後、状況に応じた対応を獣医師が判断してくれます。

よくある質問


「フィラリアは怖い」ということは知っていても、仕組みをきちんと理解すると、予防の意味がより腑に落ちます。春の血液検査と投薬スタートを毎年のルーティンにしてしまえば、あとは月1回の薬を忘れないことだけ。

これができれば、ほぼ確実に防げる病気です。毎年の採血のたびに「今年も陰性だった」とほっとする瞬間が続くよう、春の動物病院を欠かさないようにしています。

この記事を書いている人

久保里奈(くぼ りな・39歳)
神奈川県逗子市在住のフリーランスデザイナー。 柴犬「ふく(メス・6歳)」「あん(オス・2歳)」と暮らしています。 柴犬専門で10年、咬みつき癖や手作りごはんの試行錯誤の記録を綴っています。

→ サイトについて詳しく

本ページにはアフィリエイトリンク(Amazonアソシエイト等)が含まれます。 リンク経由のご購入で運営者に紹介料が入る場合があります。 健康・しつけに関する情報は一般的な参考情報です。個別の判断はかかりつけの獣医師にご相談ください。

タグ: #フィラリア予防#感染症対策#春のケア#全犬種#年間スケジュール