犬のブラッシングとシャンプー——ふくとあんで積み上げてきた被毛ケアの話
ふくは換毛期になると、ブラッシングしていると手が止まらなくなるくらい抜けます。床に積もるくらい出てくる日もあって、最初はびっくりしました。あんが来てからは2頭分になったので、週に何度かブラッシングするのが日課になっています。
被毛ケアはやらないと困る、でも正しいやり方がよくわからない、という人が多いと思います。この記事はそのベースになる考え方と、実際にやっていることをまとめたものです。
ブラッシングの目的
ブラッシングには「見た目をきれいにする」以上の役割があります。
抜けかけた毛をとる、皮膚に空気を通す、毛に絡まったゴミや草の実を除く、皮膚の状態を目で確認する。毎回のブラッシングが「皮膚の定期観察」になります。ふくはブラッシング中に背中のしこりに気づいて早めに受診できた経験があります。
もうひとつは触れることによるコミュニケーション。ブラッシングに慣れると、全身を触らせてくれるようになります。それ自体が日常の健康管理に役立ちます。
被毛タイプとブラシの選び方
犬の被毛は大きく3タイプに分かれます。
ショートコート(短毛):ビーグル・ダルメシアン・ボストンテリア・パグなど。毛が密で硬い犬が多い。ゴムブラシが皮膚への刺激を和らげながら抜け毛をとるのに適しています。力を入れすぎず、撫でるように使うのがポイントです。
ロングコート(長毛):マルチーズ・ヨークシャテリア・キャバリアなど。毛が絡まりやすいため、根元から先に向かって少しずつほぐすように動かします。いきなり引っ張るとコートを傷め、犬も痛がります。
ダブルコート(二重被毛):柴犬・コーギー・ゴールデンレトリバー・シベリアンハスキーなど。アンダーコートとオーバーコートの二層構造で、換毛期に大量の毛が抜けます。ファーミネーターのようなアンダーコート専用のブラシが効果的で、通常のブラシでは取りきれない内側の毛をかき出します。
ダブルコートの犬には「換毛期だけアンダーコートブラシ、日常はゴムブラシ」というように使い分けるのが効率的です。
ブラッシングの頻度と手順
基本の頻度は以下を目安にしています:
- ショートコート:週1〜2回
- ロングコート:毎日〜週3回(毛質と長さによる)
- ダブルコート(通常期):週2〜3回
- ダブルコート(換毛期):毎日
手順は「体の後ろから前へ」が基本です。後ろ足 → 腰 → 背中 → 胸 → 首 → 顔まわりの順。毛の流れに沿って動かし、最後に逆方向に軽くかけると抜け毛をよく取れます。
嫌がりやすい場所(耳まわり・足先・しっぽ)は最後にまわすか、短時間で終わらせます。最初から苦手な部分を長くやると「ブラッシング=嫌なこと」になるので注意が必要です。
シャンプーの頻度とやり方
シャンプーの頻度は月1〜2回が一般的な目安です。やりすぎると皮膚の油分が失われ、逆に乾燥やかゆみが出ることがあります。
柴犬のように活動的で屋外に出ることが多い犬は、月1回か2回が目安。抱っこが多い室内犬は臭いが気になる人もいるので月2回程度。皮膚が弱い犬は様子を見ながら頻度を調整します。
シャンプーはなるべく低刺激・無添加のものを選ぶと肌への負担が少なくなります。
手順:
- ブラッシングで抜け毛をとってからシャンプーに入る(絡まったままだと毛玉になりやすい)
- ぬるま湯(38℃前後)で体全体をよく濡らす
- シャンプーを手でよく泡立ててから体にのせる(直接かけない)
- 耳に水が入らないよう注意しながら全身を洗う
- すすぎは「まだかな」と思ってからさらに1分。シャンプーが残ると皮膚トラブルの原因になります
乾燥の大切さ
シャンプー後の乾燥を甘く見ると、皮膚トラブルにつながります。濡れたままにすると皮膚が蒸れ、臭いや皮膚炎の原因になります。
まずタオルで大まかに水分をとり、その後ドライヤーで乾かします。ドライヤーは熱くなりすぎないよう、手のひらで温度を確かめながら使います。ふくは音を怖がったので、最初は離して弱風から慣らしました。
ダブルコートの犬はアンダーコートに水分が残りやすいため、表面が乾いていても中が湿っていることがあります。ブラッシングしながら乾かすと効率よく仕上がります。
被毛ケアは「こまめに短く続ける」が最も効率がよいです。週1回1時間よりも、毎日5分のほうが犬も慣れ、状態も安定する。ふくとあんを通じてそれを実感しています。
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この記事を書いている人
久保里奈(くぼ りな・39歳)
神奈川県逗子市在住のフリーランスデザイナー。
柴犬「ふく(メス・6歳)」「あん(オス・2歳)」と暮らしています。
柴犬専門で10年、咬みつき癖や手作りごはんの試行錯誤の記録を綴っています。
タグ: #ブラッシング#シャンプー#グルーミング#換毛期#被毛ケア