食物アレルギーの見つけ方 — ふくの皮膚トラブルから学んだ7つのチェック
ふくが4歳の終わり頃から、後ろ足をなめる回数が増えて、お腹周りに赤い発疹がポツポツ出るようになりました。最初は「夏の暑さかな」と思っていたんですが、秋になっても治らない。最終的に獣医で「食物アレルギーの可能性が高い」と言われて、原因食材の特定に半年かかりました。
その経験をふまえて、自宅で「アレルギーかも?」を見つけるためのチェックポイントと、除去食の進め方を整理します。獣医ではないので最終判断はかかりつけ医にお願いしたいのですが、最初の気付きとして役に立てばうれしいです。
アレルギーを疑うきっかけ7つ
ふくの場合、後から振り返ると「アレルギーのサイン」だった症状がいくつもありました。我が家でチェックしている観察ポイントです。
1. 同じ場所をなめ続ける
足先・お腹・内股など、同じ場所を毎日なめる癖が出たら要注意。ふくの場合は左の後ろ足の指の間を執拗になめていて、毛が変色していました。
2. 耳の汚れが頻発する
外耳炎を繰り返す子は、食物アレルギーが背景にあることが多いそうです。ふくも黒っぽい耳垢が2週間で再発する状態が続いていました。
3. お腹周りに赤い発疹
毛が薄いお腹周りや内股に、ぽつぽつと赤い発疹が出る。触ると熱を持っていることが多くて、ふくの場合これが一番分かりやすいサインでした。
4. 便の状態が安定しない
軟便・下痢・粘液便が頻発する。フードを変えていないのに便の状態がコロコロ変わるなら、消化器系のアレルギー反応かもしれません。
5. 食欲はあるのに体重が増えない
栄養の吸収が落ちている可能性。ふくは食欲は変わらなかったので、これは該当しなかったのですが、知り合いの柴犬はこのパターンでした。
6. 涙やけ・目やにが急に増える
涙の質が変わって、目の周りが汚れやすくなることがあります。
7. 季節と関係なく症状が続く
ノミやダニ・花粉などの環境要因なら季節性があるはずなのに、1年中ずっと症状がある場合は食物アレルギーの可能性が高いと獣医に言われました。
まずは病院で原因を絞り込む
「自分でアレルゲン特定」を最初からやろうとすると、半年以上かかります。我が家もそうでした。
正解は、まず動物病院で**血液検査(IgE抗体検査)**を受けること。ふくの場合、ここで「鶏肉・牛肉・小麦」に反応するという結果が出ました。
ただ血液検査は完璧ではなくて、結果と実際のアレルギー原因が一致しないこともあると獣医に言われました。最終的には**除去食試験(エリミネーションダイエット)**で確定診断するのが王道です。
除去食試験の進め方(我が家の場合)
獣医の指導でやった除去食試験のスケジュールです。
Step1:食材を限定したフードに切り替え(8週間)
血液検査で反応しなかった食材だけを使ったフードに、8週間切り替えます。ふくの場合は「魚+さつまいも」のフードを獣医処方で使いました。
この期間中はおやつ・ジャーキー・他のフード一切禁止。落ちている食べ物の拾い食いも厳禁なので、散歩中はかなり気を遣いました。
Step2:症状が改善するか観察
8週間のうちに、なめる回数・発疹・耳の汚れが減るかをチェック。ふくは6週目ぐらいから明らかに改善して、お腹の発疹がほぼ消えました。
Step3:1食材ずつ戻して反応を見る
改善が確認できたら、1週間に1食材ずつ「疑わしい食材」を戻します。例えば鶏肉を1週間与えて、症状が再発するかチェック。再発したら「鶏肉アレルギー確定」となる、という手順です。
ふくは結果として鶏肉と小麦が原因と判明しました。
我が家のアレルギー対策フード
特定した結果に基づいて、現在は鶏肉・小麦不使用のフードを選んでいます。
タンパク源を魚・馬・鹿・ラムなど「珍しいタンパク質」に変えると、症状が出にくいケースもあります(過去に食べていない=抗体ができていない、という理屈)。
体調を毎日チェックする道具
除去食試験中は、体温と便のチェックを毎日記録しました。
犬用の非接触体温計があると、嫌がられずに毎日測れるので便利です。ふくは平熱が38.7℃ぐらいで、これより0.5℃以上高い日が3日続いたら病院に連れて行く、というルールを作りました。
自己判断では絶対にやらないこと
これは獣医に強く言われたことなので書いておきます。
- 「アレルギーっぽいから低アレルゲンフードに切り替え」を勝手にやる:症状が一時的に治まるだけで原因特定にならない
- アレルギー検査結果だけで食材を全部排除する:必要な栄養が不足する
- おやつだけ無添加にすればいいだろうと油断する:1食材でも反応する子は反応する
ふくの場合、私が最初に「グレインフリーに変えれば治るだろう」と勝手にやって、症状が紛れて余計に原因特定が遅れました。アレルギーが疑わしい時点で、まず獣医に相談するのが結局最短ルートです。
メインフードを変えない選択肢:除去食までは現状維持+獣医相談
「明日から検査するわけじゃないけどアレルギーかも」という段階なら、変にフードをいじらず現状維持→獣医予約がベスト。我が家でも除去食試験前は普段のフードを続けていました。
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まとめ
- 「同じ場所をなめる・耳の汚れ・お腹の発疹・1年中症状」はアレルギーのサイン
- 自己診断する前にまず動物病院で血液検査
- 確定診断には除去食試験(8週間限定食材+1食材ずつ戻し)が王道
- 除去食試験中はおやつ・拾い食いも禁止
- 体温・便を毎日記録すると進行が分かりやすい
- フードを勝手に切り替えると原因特定が遅れる
獣医ではないので最終判断はかかりつけ医にお願いしたいのですが、アレルギー疑いで悩んでいる飼い主さんに伝えたいのは「自己判断より早く獣医に行ったほうが、結果として早く治る」ということです。柴犬は皮膚トラブルが多い犬種なので、症状を見つけたら早めに動いてあげてください。
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この記事を書いている人
久保里奈(くぼ りな・39歳)
神奈川県逗子市在住のフリーランスデザイナー。
柴犬「ふく(メス・6歳)」「あん(オス・2歳)」と暮らしています。
柴犬専門で10年、咬みつき癖や手作りごはんの試行錯誤の記録を綴っています。
タグ: #アレルギー#皮膚#病気サイン#失敗談