愛玩動物飼養管理士を調べてみた — ふくを迎えて6年後に初めて知った資格

ふくを迎えたのは2020年の春、生後55日のときだった。それから6年が経って、私はようやく「愛玩動物飼養管理士」という資格の存在を知った。

きっかけは些細なことだった。娘(8歳)が学校から帰ってきて、「お友だちのお母さんが、犬の資格を持っているんだって」と話してくれたのだ。犬の資格、という言葉がひっかかって、その夜スマートフォンで調べ始めた。

愛玩動物飼養管理士ってどんな資格なのか

正式名称は「愛玩動物飼養管理士」。日本愛玩動物協会が認定する民間資格で、1級と2級がある。試験のための通信講座を受け、テキストで勉強して、認定試験に合格すれば取得できる仕組みだ。

内容は思っていたより幅広かった。犬や猫の基本的な飼い方だけでなく、動物の生態、習性、健康管理、法律(動物愛護管理法)まで含まれている。ペットショップや動物病院で働く人が取得することも多いらしいが、一般の飼い主が「体系的に学びたい」という目的で受けるケースも増えているようだ。

私が「へえ」と思ったのは、法律のパートがあるということだった。動物愛護法が年々改正されているのは知っていたけれど、正直なところ「なんとなくニュースで聞く」程度の理解しかしていなかった。たとえば多頭飼育に関する届け出の基準とか、移動販売に関するルールとか、そういったことを体系的に学べるのは意外と価値があるかもしれないと感じた。

6年飼ってから資格を調べた、という遅さについて

自分でも「いまさら?」とは思う。ふくが来てから6年、あんが来てから2年、ずっと手探りでやってきた。困ったことがあればかかりつけ医に相談し、よくわからない行動はネットで調べ、それで何とかなってきた。

ただ、知識が断片的なのは否めない。たとえば「ふくが散歩中に特定の犬にだけ激しく吠えるのはなぜか」とか、「あんとふくの間に張り合いが生まれているように見えるのは正常な多頭の関係性なのか」とか、そういう疑問に対して私が持っている答えは、ネット記事からパッチワーク的に集めたものばかりだ。

系統立てて学んだことが一度もないのだと、改めて気づいた。

正直に言うと、費用と時間がかかることへの迷いはまだある。仕事(グラフィックデザインのフリーランス)をしながら、犬2匹の世話と娘の育児を並行していると、勉強のためにまとまった時間を作るのは簡単ではない。

ただ、もうひとつ考えていることがある。娘がふくとあんのことをとても大切にしていて、「大きくなったら動物関係の仕事をしたい」と言うこともある。今は8歳でまだふんわりした夢だけれど、もし私がこの資格を取ったら、一緒にテキストを読んだりすることができるかもしれない。それはそれで悪くない気がしている。

よくある質問

Q1. 1級と2級の違いは何ですか?

2級は飼育の基礎(犬猫の生態・しつけ・健康管理・関連法)を体系的に学ぶ位置づけで、初学者でも受講できます。1級は2級を取得した人が次のステップとして受講するもので、繁殖や経営、より踏み込んだ動物福祉まで含まれます。一般の飼い主が「体系的に学びたい」目的なら、まずは2級から検討するケースが多いと聞きました。

Q2. 受講から認定までどのくらい時間がかかりますか?

おおむね半年〜10ヶ月程度が目安です。通信講座のテキストが届いてから自分のペースで勉強し、指定された期間内にスクーリング(オンライン or 会場)に参加、そして年2回ある認定試験を受ける流れです。仕事や育児と並行する場合は、無理せずスクーリング日程から逆算してテキストを進めるのが現実的だと思います。

Q3. 取得しても仕事に直結しない場合、それでも価値はありますか?

これは私自身が一番悩んでいるポイントです。仕事にしない一般の飼い主が取る意味としては、「断片的だった知識を体系化できる」「動物愛護法の改正動向を継続的に追う土台ができる」「もしものとき(保護犬の引き取り・多頭飼育への移行など)の判断軸が増える」あたりだと整理しています。資格そのものより、勉強プロセスで得るものに価値を感じるタイプの資格だと思います。

Q4. 子どもと一緒に勉強することはできますか?

8歳の娘がいる我が家で考えてみると、テキストをそのまま小学生が読むのはハードルが高そうです。ただ「写真と図解部分を一緒に見る」「動物愛護法の話を噛み砕いて伝える」みたいな形なら、親が学んだ内容を子どもに翻訳して共有することはできると思います。私が取得を前向きに検討している理由のひとつは、娘との会話のきっかけにもなりそうだという点です。

Q5. 受験するにはどんな前提条件がありますか?

満18歳以上で、日本愛玩動物協会の通信講座(2級講座)を受講していることが基本条件です。実務経験は不要なので、ペットショップや動物病院で働いた経験がない一般の飼い主でも受けられます。1級は2級取得者向けなので、まず2級を取らないと受験資格は発生しません。

調べていて意外だったこと

調べていて意外だったのは、テキストが「犬猫の生態」だけで完結していないことだった。両生類・爬虫類・鳥類など、ペットとして飼われている動物全般を扱う総合資格になっていて、家庭動物の幅広い知識を体系化することを目的にしている。

私のように「うちの柴犬のことを深く知りたい」という目的だと、テキストの半分以上が直接の関心からは少し外れる、ということになる。それでも「犬の章」と「動物愛護法の章」だけでも、ネット記事のパッチワークでは得られない構造化された知識が手に入ると感じた。

もうひとつ意外だったのは、年会費がかかること。資格を取得した後も、日本愛玩動物協会の会員として継続的に最新情報(法改正・新しい飼育推奨など)を受け取る仕組みになっている。一回取って終わりの資格ではなく、継続的に動物愛護のコミュニティに繋がっておくという位置づけなのだ。

6年間の手探り飼育で気になっていた疑問リスト

参考までに、私が「体系的に勉強できたらこのあたりが解決しそう」と思っている疑問を書いておく。

  • ふくが散歩中に特定の犬にだけ激しく吠える原因は、犬種的傾向か個体差か
  • あんがふくの食器を狙うのは「食物関連の攻撃性」として正常なのか
  • 多頭飼育で序列が崩れたとき、人間はどう介入すべきか
  • 動物愛護法上、多頭飼育の届け出基準は具体的に何頭からか
  • 柴犬の遺伝的な皮膚疾患リスクは、食事でどの程度コントロール可能か

これらはネットで断片的に答えを見つけることはできるが、「なぜそうなるのか」「他の説との関係」まで含めて理解できているとは言えない。資格勉強の過程で系統立てて学べる可能性は大きいと感じている。

まとめ

  • 愛玩動物飼養管理士は日本愛玩動物協会の民間資格で、通信講座+認定試験の形式
  • 飼い方・生態・健康管理・動物愛護法まで幅広く学べる内容
  • 一般の飼い主が「体系的に学ぶ」目的で受講するケースも多い
  • 6年間の手探り飼育で知識が断片的になっていると改めて気づいた
  • 費用・時間的なハードルはあるが、娘と一緒に学ぶ可能性も含めて前向きに検討中
  • 動物病院スタッフや動物関係の仕事を目指す人にも活用されている資格
  • テキストはペット全般を扱う総合資格で、犬専門ではない点に注意
  • 年会費がかかり、継続的に動物愛護コミュニティに繋がる位置づけ

Q. 愛玩動物飼養管理士の1級と2級の違いは何ですか?

2級は飼育の基礎(生態・しつけ・健康管理・関連法)を体系的に学ぶ位置づけで初学者向けです。1級は2級取得後に繁殖や経営、動物福祉のより深い内容を学びます。ふくとあんを6年飼ってから調べた私としては、まず2級から検討するのが現実的だと思っています。

Q. 愛玩動物飼養管理士の受講から認定まで何ヶ月かかりますか?

おおむね半年〜10ヶ月程度が目安です。通信講座のテキストで自分のペースで勉強し、スクーリング(オンラインor会場)を経て年2回の認定試験を受ける流れになります。フリーランスデザインの仕事と育児を並行する私の場合、スクーリング日程から逆算して無理のないペースを組む予定です。

Q. ペットを仕事にしない一般飼い主が愛玩動物飼養管理士を取る意味はありますか?

断片的だった知識を体系化できる、動物愛護法の改正動向を追う土台ができる、多頭飼育移行などの判断軸が増える、という点に価値があると整理しています。資格そのものより勉強プロセスで得るものに意義がある、飼い主向けの資格だと思います。

Q. 愛玩動物飼養管理士の受験に前提条件はありますか?

満18歳以上で日本愛玩動物協会の通信講座を受講していることが基本条件です。実務経験は不要なので、ペットショップや動物病院で働いた経験がない一般の飼い主でも受けられます。1級は2級取得者のみ受験可能です。

Q. 愛玩動物飼養管理士の資格取得後も費用がかかりますか?

年会費がかかります。取得後も日本愛玩動物協会の会員として法改正・新しい飼育推奨などの最新情報を受け取る仕組みになっており、一度取って終わりではなく継続的に動物愛護コミュニティに繋がる位置づけです。これは調べて初めて知った点で、長期的な費用として意識しておく必要があります。

この記事を書いている人

久保里奈(くぼ りな・39歳)
神奈川県逗子市在住のフリーランスデザイナー。 柴犬「ふく(メス・6歳)」「あん(オス・2歳)」と暮らしています。 柴犬専門で10年、咬みつき癖や手作りごはんの試行錯誤の記録を綴っています。

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