手作りごはんの保存とコスト管理 — 我が家の月の食費メモ
「手作りごはんって、お金かかるでしょ?」。友人によく聞かれる質問です。
結論から書くと、ふくの場合は市販フード時代より少し安くなりました。月の食費はだいたい2,800円ぐらいです。ただ、ここに行き着くまでに失敗もたくさんしました。この記事では、保存方法と月の食費の実際を、うちの家計簿レベルで正直に書いています。
獣医ではないので、栄養設計や量の判断は必ずかかりつけ医に相談してください。これは「ふく(9kg・健康な6歳柴犬)の場合」のコストと運用記録です。
私の最初の失敗 — 作り置きを5日分作って腐らせた
手作りを始めて2週目、「週末まとめて1週間分作れば楽」と思って、5日分の作り置きを冷蔵庫に入れました。結果、4日目で少し匂いが変わって、ふくが食べない。慌てて獣医に相談したら、「手作りは市販フードと違って保存料が入っていないので、冷蔵で3日が限度」と言われました。
それ以来、「冷蔵は3日まで」「それ以上は冷凍」を厳守しています。匂いの変化は本当に分かりにくいので、日付管理が必須です。
保存ルール — 我が家の運用
獣医のアドバイスを踏まえた、うちの保存ルールはこうなっています。
- 冷蔵保存:3日分まで
- 冷凍保存:1〜2週間分まで
- 冷凍からの解凍は冷蔵庫内で12時間かけてゆっくり
- 再冷凍は絶対しない
- 作った日にちを必ず容器に書く
冷凍は1食分ずつ小分けにしています。週末に作って、半分は冷蔵庫、半分は冷凍庫、というパターンです。
冷蔵保存用に密閉ストッカーを使っています。普通のタッパーだと匂い移りで、ふくが食べないことがありました。密閉性の高いものに変えてからその問題は無くなりました。弱点は密閉性が高い分、開閉が固いこと。力の弱い高齢者だと開けにくいかもしれません。冷凍用は別にジップロック系のフリーザーバッグを使い分けています。
月の食費の実際(2026年4月の家計簿から)
恥ずかしい話ですが、家計簿アプリを公開する気持ちで、4月のふく食費を書きます。
主食材
- 鶏むね肉(皮なし)3.6kg:約1,440円(業務スーパー)
- 鮭・タラなど白身魚 600g:約480円
- 豚もも肉 300g:約300円
野菜
- にんじん・ブロッコリー・キャベツ・きゅうり:合計約500円
- さつまいも・かぼちゃ:合計約300円
炭水化物
- 白米:人間用の延長で計算すると月150円程度
合計:約3,170円
ここから「人間用に流用する分(鶏ささみの一部・野菜の端切れ等)」を引くと、実質ふくのために買い足した金額は月2,800円ぐらいになります。
市販フード時代との比較
ふくが食べていた市販フード(プレミアムフードと呼ばれるレンジ)は、3kg約4,500円で、月にだいたい1袋使っていました。月4,500円です。
これと比べると、手作りは月1,500〜1,700円安い計算になります。ただし、これは「人間用の食材を流用しやすい家庭」の場合です。完全にふく専用の食材だけで揃えると、もう少しかかります。
正直に言うと、手作りに切り替えてフードコストが下がるのは、人間が料理する家庭の副産物だと思います。普段から自炊しない方だと、手作りのために包丁・まな板・調理器具を全部揃えるところから始めるので、初期費用は逆にかかるかもしれません。
比較してみたフード(参考)
「手作りが大変な日は、無添加系の市販フードを併用する」というのも我が家の運用です。完全に手作りに頼ると、私が体調を崩した日にふくのごはんが作れなくなるので。
参考までに、我が家でストックしている併用フード:
これはふくが手作りに切り替える前から使っていたフードです。香料・着色料が入っていなくて、原材料が読める範囲のものを選んでいます。弱点としては価格が市販フードの中では高めで、3kg約5,000円。常用するとコストが上がるので、いまは緊急用ストックという位置づけです。
こちらはふくがちょっと飽きてきた時のローテーション用です。チキンベースで穀物不使用、原材料の質はモグワンと同等レベルだと思っています。弱点は粒が少し大きめで、ふくが小型〜中型なので食べづらそうな日があったこと。我が家は手作りメインで、月1〜2食だけこれを混ぜる運用にしています。
時間コスト — お金以外のコスト
お金の話だけだと不公平なので、時間コストも書きます。
- 平日の調理時間:5〜10分(作り置きを温めるだけ)
- 週末のまとめ調理:1〜1.5時間
- 買い物の追加時間:人間用の買い物のついで、追加5分程度
合計すると、月に5〜6時間ふくのごはんに使っています。これを「楽しい」と感じるか「負担」と感じるかは人それぞれです。私は料理が嫌いではないので苦じゃないですが、料理嫌いな方にはきついかもしれません。
続けるためのコツ
2年続けてみて、続けるコツは3つあります。
- 完璧を目指さない:栄養バランスは月単位で考える。1食ぐらい偏っても気にしない
- 市販フードと併用する選択肢を残す:完全手作りに固執しない
- 獣医とのフォローを定期的に入れる:3ヶ月に1回の血液検査で安心感を維持
特に1つ目が大事で、「完璧な手作り」を目指すと続きません。我が家も最初は「手作り100%」と意気込んでいましたが、いまは「平日7割手作り、週末や疲れた日は市販フードでもOK」という感じです。
まとめ
- 冷蔵保存は3日まで、それ以上は冷凍
- ふくの月の食費は約2,800円(市販フードより1,500〜1,700円安い)
- 時間コストは月5〜6時間
- 完全手作りに固執しないほうが長続きする
- 緊急時用に無添加系の市販フードもストックしておく
繰り返しになりますが、私は獣医ではないので、栄養や量の個別の判断は必ずかかりつけ医に相談してください。手作りは「飼い主の自己満足」になりがちなので、定期的な血液検査で「数値で確認する」のが、犬にとっても飼い主にとっても安心だと、2年やってみて思います。
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この記事を書いている人
久保里奈(くぼ りな・39歳)
神奈川県逗子市在住のフリーランスデザイナー。
柴犬「ふく(メス・6歳)」「あん(オス・2歳)」と暮らしています。
柴犬専門で10年、咬みつき癖や手作りごはんの試行錯誤の記録を綴っています。
タグ: #保存#コスト#食費#作り置き